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Nikkei225 Futures technical watching Vol.2

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2018年6月第1週のまとめと来週の主な予定

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2018年6月第1週のまとめと来週の主な予定

【2018年6月第1週のまとめと来週の主な予定】
●2018年6月第1週のまとめ
・週間指数動向
今週は、引き続き、通商問題、北朝鮮を巡る地政学的リスク、南欧諸国の政権不安の余韻に振られる展開に。主要市場はFTSE、上海がマイナス圏で推移。東京は円建て日経、TPXは3週ぶり、ドル建て日経は4週ぶりの反発。米国はDJIAは反発、S&P、NASDAQは3週続伸。DJIA、S&P500は3月初旬に記録した5%超の急続落に対して引き続き戻りの鈍い展開。欧州は、FTSEは3週続落、DAXは3週ぶりの反発。中華圏指数は、香港は4週ぶりの反発、上海は3週続落。今週はNASDAQが史上最高値を更新。年間ベースではドル建て日経、米三指数、香港がプラス圏を維持。総じて週前半高から来週のイベントを睨んで週末にかけて失速する一週間に。
引き続き年初来高値水準に対して戻りの鈍い展開のなか、「債券高+株高」の「ミニ・ゴルディロックス」から戻りを試す展開となるのか、地政学(北朝鮮、南欧諸国等)、金融政策への疑念から戻り一巡が警戒される展開となるのか否かに注目。



・週間為替動向
今週は、南欧諸国の政権不安に端を発する南欧債券安の余韻を残す不安定な展開に。動意は概ねEUR発。週を通すとEUR高>AUD>USD=JPYで前週のEUR安がアンワインド。JPYはストレート円ではほぼ変わらず、クロス円では円安で東京指数には過不足ない展開に。



・週間債券動向
今週は先週の南欧政権不安による欧州国債急動意の余韻と14日のECB理事会でQE停止が議論されるとの観測から欧州債が動意する展開に。他方、欧州発の債券動意による米債利回りへの刺激、原油価格の下げ渋りを受けて期待インフレ率(BEI:10-Year Breakeven Inflation Rate)が上昇。米10年債利回りは先週の2.8%割れから切り返す展開に。





この間、債券のボラティリティーを表す「TYVIX」は若干の上昇傾向。イールド・カーブのフラット化傾向は変わらず。中期的には依然として10年債は2014年中頃から続いた上限域2.6%のレンジを抜け2013年末の水準3%超え、30年債は3%台定着から2015年6月の3.4%を視野に入れる展開に。5年先5年物予想インフレ率(5y-5y Forward Inflation Expectation Rate)は下げ渋りで展開。原油価格の押し上げ効果以外にインフレ期待がなかなか盛り上がらない構図は変わらず。これに対して「ビハインド・ザ・カーブ」を嫌うFEDの金融政策と実体経済の綱引きの構図も変わらず。10年、30年債ともに数年来の高値水準から一服するなか、引き続き「低金利+リスク資産買い」の「ミニ・ゴルディロックス」で堅調に推移できるのか、「金利低下(上昇)+リスク資産売り(買い)」の「伝統的反応」に転じていくのか注目しておきたいところ。



・その他
オイル(原油)は、「米国がOPECに対して日産100万バレルの増産要請」、6月22日に予定されているOPEC総会での産出量調整の緩和思惑から節目の77ドルを前に60ドル台半ばまで失速の展開に。以前はオイルと株価指数に正の相関が高い期間があったものの、直近では「原油高→金利上昇が重石→株価軟調(原油が下げても株価は軟調気味)」傾向。原油価格の上昇一服で再び「正の相関」に戻って原油安がリスク資産の重石になるのか、金利上昇バイアス低下でミニ・ゴルディロックスに戻れるのかの綱引きはいかにも悩ましいところ。

他方、「炭鉱のカナリア」ハイイールド債は再び高値圏に回帰。2月の急落局面ではハイイールド債下落に遅れて株価指数が急落。株式、債券、為替市場の動向とあわせて今後の展開に注目しておきたいところ。



・総括すると、まちまちの経済指標、地政学的リスク、米中通商交渉の行方等、地政学→南欧→通商→地政学・・・の無限ループが懸念されるなか、サプライズ・インデックスは引き続き低下傾向で強弱の節目「0(ゼロ)」に接近中。経済活動は引き続き好調も、金利上昇、ドル高による企業業績圧迫に懸念が残るなか、各プロダクツ間、あるは同プロダクツ内での循環物色のなかで資金循環が維持されるのか、債券安+ドル安+リスク資産安のトリプル安のリスクオフに至るのか注目しておきたいところ。



●来週の主な予定
12日(火)
米財政収支(5月)
米消費者物価指数(5月)
米朝首脳会談★
13日(水)
米生産者物価指数(5月)
米FOMC、経済予測公表、パウエルFRB議長会見★
14日(木)
豪雇用統計(5月)
中国小売売上高(5月)
中国鉱工業生産(5月)
EBC政策金利、ドラギECB総裁会見★
米小売売上高(5月)
米輸入物価指数(5月)
15日(金)
日銀政策金利、黒田日銀総裁会見★
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